不安な夜に僕は生まれて
不安な夜に僕は生まれて
ラフマニノフのピアノに育まれて
ポーの詩を子守歌と聞き
スーティンの絵を呼吸した
僕の通学路にばら撒かれた中村屋のカレーパンを
ヘンゼルとグレーテルの小鳥たちが啄む
僕は木村屋のあんぱんを探して
ブランドショップの並ぶ裏通りの
ティファニーで夕食を食べた
僕は深呼吸して
僕の失くした<私>を探した
学校に忘れた物は愛
水溜まりに落とした物は恋
あの子に渡したまま返って来なかったものは夢
帰り道に自転車で踏みつぶしてしまったものは憧れ
大事な大事な白い鳥が
僕のポケットから羽ばたいていく
あれは僕の魂
僕は魂と一緒に夜を飛ぶ
魂の翼は大きくて
冷たい夜を僕は飛ぶ
地上に見えるスフィンクスは
もう三年の間新しい謎を考えている
僕は電卓に「melody」と入力し
遠くの空では天使たちがカンタータを歌っている
時間がどんどん逆に回って
僕たちは夕焼けの空を飛んだ
茜色の空に銀ヤンマが飛ぶ
僕の涙がポケットの中で
金色の真珠に変わったとき
夕暮れの空で誰かが確かに
微笑んでいたのだ
僕は精一杯大きく手を振って
人類に別れを告げた
明日から僕は昨日を生きる
昨日は今日より素晴らしい
明日のために生きるのは終わりだ
僕は美しい昨日に生きる
さわやかな青空
湧きあがる白い雲
僕はあまりののどかさに
しゃっくりしながら風邪を引いた
2008.5.5.

メルマガからここに飛べなかったのですが、ブログからは飛べました(^-^*)
朗読って素敵ですね☆kouzさんの声が聴けて嬉しいです
本文と微妙に言葉が違う数ヶ所があって、それも今の声という感じがして、リアリティがあってよかったです☆
これからも拝読させて頂きます。がんばってくださいね(^-^*)
ときどき考えます。(^^)
詩への復活うれしい限りでず。
木馬館へのコメントありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
コメントの表示、こちらが承認したあと、次回の更新時になってしまうようで、まだあんまり慣れてないのですみません。
>朗読って素敵ですね☆kouzさんの声が聴けて嬉しいです
ありがとうございます!励みになります。
こちらからも遊びに行きますね。
>詩への復活うれしい限りでず。
そういっていただけると嬉しいです。
やはり私は詩だなあと思うところがありまして。
今後ともよろしくお願いします。