2008年06月23日

虚(そら)に


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   虚(そら)に

 

言葉を残して
消えていく幻
それを人は
詩という言葉で呼ぶ

ありえない
という言葉が
残響となって
青虚(あおぞら)に木霊する
聞いたことのない
歌を歌うきみが
太陽の方向に影をのばして
歩いている

きみは
太陽よりも強い光に照らされて
詩をこの世に送り出した
何も無い世界から
何かある世界へ
なかったものを
ないまま
送り出した

感情とか心とか知恵とか思い出とか
本当はないものを
ないまま
送り出すのは言葉
色も響きも
与えて
ないものの豊かさでこの世を満たす

きみは青葉の蔭で
パンのフルートを吹く
木に漏れる日の光
それはそのまま
きみが生み出した詩

ないものを夢み
ないものを思い出し
ないものを語り
ないものを愛する

ないから
世界を美しくする
世界を深くする
のは
ないものをないまま
動かす力

詩の力
太陽よりも強い

     (20.6.23.夏至の二日後の晴れ間に)

posted by kous37 at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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